中小企業診断士試験は1次試験と2次試験に分かれており、さらに2次試験には筆記試験と口述試験があります。この記事では中小企業診断士試験の試験までの流れについて、時間や方法なども含めて詳しく解説します。
試験日程
試験の日程は例年3月中旬頃に、試験を運営している中小企業診断協会の公式ホームページで公開されます。これらの詳細な日程は毎年変わるため、最新情報は中小企業診断協会の公式ホームページで確認しましょう。
項目 | 日程目安 |
---|---|
試験日程などの発表 | 3月中旬ごろ |
出願期間 | 4月末から5月末 |
筆記試験 | 8月の第一週前後 |
合格発表 | 9月上旬 |
試験場所
札幌・仙台・東京・名古屋・金沢・大阪・広島・四国・福岡・那覇の10地区
中小企業診断士の1次試験は、日本全国10箇所の地区で行われます。
中小企業診断士1次試験の具体的な試験会場の名前や住所は、受験票もしくは試験1カ月前に公式サイトから確認可能です。
試験科目
中小企業診断士の1次試験は2日間の日程で行われ、1日目は4科目、2日目は3科目実施されます。試験はすべてマークシートを使った多肢選択式での出題です。
両日ともに午前から午後にかけて試験が実施されます。長時間の試験なので、集中力を要する試験といえるでしょう。
日程 | 科目 |
---|---|
1日目 | A 経済学・経済政策(60分) B 財務・会計(60分) C 企業経営理論(90分) D 運営管理(90分) (多肢選択式・各科目100点満点) |
2日目 | E 経営法務(60分) F 経営情報システム(60分) G 中小企業経営・中小企業政策(90分) (多肢選択式・各科目100点満点) |
合格基準
全体 | 第1次試験の合格基準は、 「総点数の60%以上」 AND 「1科目でも満点の40%未満のないこと」 を基準として、試験委員会が相当と認めた得点比率 |
科目ごと | 科目合格基準は、 満点の60%を基準として、試験委員会が相当と認めた得点比率 |
中小企業診断士の1次試験には、1次試験自体と科目ごとの免除制度があります。具体的には、過去2年間に受けた1次試験で合格点に達していた科目については、受験が免除されるという仕組みです。
また、税理士や公認会計士など一部の他資格を有する人も、科目ごとの免除が受けられます。免除の詳細については、公式サイトの試験案内をご確認ください。
受験手数料
14,500円(税込)
中小企業診断士1次試験の受験料は14,500円(税込)です。試験運営にかかる費用の上昇により受験料の改定が行われたため、2023年度から値上げされました。受験料は、科目免除を利用して受験をする場合であっても割引されません。
合格発表の方法
中小企業診断士の第1次試験合格者には、合格証書と第2次試験申込書類が簡易書留郵便にて送付されます。科目合格者(本年度に受験した科目の科目合格者)の場合は、科目合格通知書が簡易書留郵便にて届きます。
また、2023年度からは掲示による合格発表が行われなくなりました。不合格者には通知は送付されないので、注意が必要です。
1次試験全体の難易度
中小企業診断士の1次試験の合格率は例年30%程度で推移しています。
受験者数に波はあるものの、1次試験の合格者数は年々増加しています。しかし、年度によっては合格率が30%を切ることもあり、1次試験とはいえ決して易しい試験ではありません。
年 | 受験者数 (人) | 合格者数 (人) | 合格率 (%) |
---|---|---|---|
2023 | 18,621 | 5,521 | 29.6 |
2022 | 17,345 | 5,019 | 28.9 |
2021 | 16,057 | 5,839 | 36.4 |
2020 | 11,785 | 5,005 | 42.5 |
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